内科・糖尿病内科

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大野内科の広報誌 《 毎月15日発行 》

Vol.210(2020年3月号)

新型コロナウイルス小笠原望

医療の世界では、「感染症との戦い」の繰り返しが延々と続いてゆくとよく言われてきました。癌の治療や、iPS細胞を使った再生医療など、医学の進歩は目覚ましいものがあります。癌の治療は、ぼくのような古い医者にとっては診断がついてこんなに長く生きられたり、完治する時代が来るとは思いませんでした。
一方で感染症は、相手が変化することが一番の問題です。今回のコロナウイルスももともとは風邪をおこすおとなしい性質のものが、変異と呼ぶのですが感染力がより強く、症状が強いものになって、この騒ぎになっています。このウイルスに効く薬がないこと、診断に簡単な方法がないことが、不安のもとになっています。
今回のcovid-19と名付けられたウイルスは、無症状で感染力を持つとか、一度陰性になってもまた陽性になる率が14%だとか、ちょっと感じが違います。
感染症、うつる病気というのは、敵が見えませんので不安になります。噂が飛び交います。インターネット上でも、モーニングを食べに行った喫茶店でもいろいろな話があると聞きます。診察室で患者さんから聞く話も、けんみん病院に患者さんが入院しているとか、「それはデマです」と答える話がよくあります。お湯を飲んだらいいも、事実ではありません。
大爆発の流行はなさそうな感じになってきました。そのかわりに長期にぼつぼつと流行が続くような雰囲気です。新しい治療薬がすぐできるとは思えませんので、今までの薬でこれで治療するという時が来ると思います。ウイルスがさらに変異(感染力を強めたり、症状を強くする)をすることがなければ、インフルエンザのような感じになるかもしれません。
ともかく今は、発熱や風邪症状があれば、まずお電話ください。電話で来院していただくかどうかの相談をさせていただけたらうれしいです。PCRの検査は大野内科ではできませんが、疑わしい人は相談センターに連絡して、どうするかを決めます。お急ぎの方は直接、相談センターに連絡するのも一つです。088-823-9300で9時から21時までです。
疲れすぎないで、免疫力をつけておきましょう。ぼくは週末の行事が全部中止で「閉門蟄居」状態です。それでも入田の菜の花はしっかり妻とふたり、満喫してきました。

にごり茶(第10回)稲田 昌二郎

奇しくも東日本大震災の起こった3月11日、WHOは新型コロナウイルス感染症のパンデミックを表明しました。現在流行の中心は欧州ですが、日本でもゆっくりと感染がひろがっており、みなさんご心配のことと思います。また、花粉の飛散もピークを迎えていて、花粉症の方はゆううつにすごされているのではないでしょうか。
そんな皆さんにピッタリの栄養素、ビタミンDをご紹介します。ビタミンDは、日の光をあびることで体内で合成されるので、おひさまのビタミン、とも呼ばれています。骨をじょうぶにする作用がよく知られていますが、近年は免疫をととのえる作用が注目されています。ビタミンDの補充により花粉症やアトピー性皮膚炎がよくなったり、風邪やインフルエンザなど感染症にかかりにくくなるともいわれています。晴れた日にひなたぼっこや散歩をしてもいいですし、干し椎茸やきくらげを食べる、サプリメントを飲むという方法もあります。ビタミンDで花粉症を軽くして、免疫をととのえてコロナを迎え討つ、そんな備え方はいかがでしょう。

お知らせ

その1 大野内科健康教室のご案内

3月28日の健康教室はコロナウイルスの流行により、中止といたします。次回は4月25日第4土曜日を予定していましたが、これもウイルスの流行継続中のため中止とさせていただきます。

その2 ホームページ更新のお知らせ
大野内科のホームページが2月より新しくなりました。スマートなしゃれたものに代わりました。一度ご覧になってください。(https://www.ohnonaika.com/)

その3 診療所休診について 
学会出張のため5月22日金曜日小笠原休診、5月21日木曜日から23日土曜日まで稲田休診とさせていただきます。その結果、5月22日金曜日は診療所を休みとさせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願い致します。

その4 小笠原の訪問診療について 
小笠原の訪問診療は、現在、水曜日と金曜日の午後行っています。 
4月より、月曜日の午後も追加して行う予定でしたが、新型コロナウイルス流行のため、しばらく診療所内での診療を行います。

(2020年4月15日  第211号発行予定 )