内科・糖尿病内科

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大野内科の広報誌 《 毎月15日発行 》

Vol.209(2020年2月号)

騒々しい暖かな2020の冬 小笠原 望

2年続いて雪を見ません。週明けから寒くなるとの予報ですが、暖かな正月から始まって、この冬は朝は冷えることがあっても、ずっと暖かな日が続いています。
東北の弘前で学生時代を過ごしたぼくは、雪が降ると青春時代が戻って来てこころがうきうきしてきます。積もると、この歳になってもはしゃいでしまうほどです。雪にはいろいろな思い入れがあるのですが、ここのところこころが浮き立つ場面に出会えません。
暖かな2月に、とんでもないニュースが飛び込んできました。新型コロナウイルスの流行です。中国武漢の映像は、思わず「かわいそう」と声がでるような、診察を待つ患者さんたちがいました。中国の医療事情は日本とはずいぶん違うと聞いてはいたのですが、まだまだ医療の差があるのだと痛感しました。
連日の報道をテレビ、新聞で追っていました。クルーズ船の中での毎日患者さんが出るのも、不気味でした。それぞれの客室が隔離になっていなかったのでしょうね、長期間の船にとどまることは拘束される苦痛もあったのではないでしょうか。
日本の各地にぽつぽつと患者さんが出だすのを心配していたのですが、2月13日に国内の初めての死者とともに報道されました。こうなると、どこででも患者さんが出る可能性があり、封じ込めることは出来なくなります。医療の世界では、鳥インフルエンザが人から人にうつるようになることが、心配されていました。南海トラフ地震が起こるよりも、差し迫った問題だと言われていました。
同じコロナウイルスのSARSよりも致死率が低く、日本ではインフルエンザと同じ程度になるかもしれません。ただ2009年の新型インフルエンザには診断するキットがあり、インフルフルエンザに効く薬がありました。薬がないのがちょっとちがいます。専門家が「恐れすぎて浮足立たないように」と言われていますが、これからどういうふうに収束してゆくのか、長引けばオリンピックに影響しないかと心配です。
手洗い、うがい、人混みではマスクを、皆様くれぐれも。

にごり茶(第9回)稲田 昌二郎

僕は、溝状舌といって、生まれつき舌が割れています。そのせいで、酸っぱいものが舌にしみることがあります。山口県に住んでいた小さい頃、僕はトマトを食べるといつも舌がしみて痛くなりました。両親が砂糖や蜂蜜をなめさせてくれたのを覚えています。大学で高知に来てから、トマトで舌が痛くなることはなくなりました。高知のトマトは甘くて美味しいと感激したことでした。
ところで、うちの長男(小学1年生)はトマトが大好きで、大皿に盛ったトマトをあっという間に一人で食べてしまいます。最近、青くて固くて酸っぱい、昔風のトマトをたくさんもらいました。(加工用とお聞きしましたが、間違っているかもしれません・・・。)さっそくたべた長男が、「べろがしみる」というので、懐かしく思いながら、はちみつを舌にのせてあげました。
そんなトマトですが、ちまたでは血糖値が下がると言われており、糖尿病の患者さんから、トマトジュースをはじめたとご報告いただくことがあります。トマトの栄養素は、生より加工品のほうが吸収されやすく、リコピンは動脈硬化や老化の予防にはなりそうです。ただし、血糖値は期待するほど下がらないと思いますのでご注意ください。そして、最近のトマトは甘いのでトマトジュースは一日一杯まで、果汁や塩の混ざってないもの、でお願いします。

黒潮町田浦の砂浜にて

お知らせ

その1 大野内科健康教室のご案内
2月22日の第4土曜日午後3時より、「こころの落ち込みについて」の題で予定しています。沢山の方のご参加をお待ちしています。次は3月28日(土)「ウイルスの病気について」の題で開催の予定です。

その2 ホームページ更新のお知らせ
大野内科のホームページが2月より新しくなりました。スマートなしゃれたものに代わりました。一度ご覧になってください。(https://www.ohnonaika.com/)

その3 診療時間の変更、及び診療所休診について 
 4月より小笠原の月曜日の午後の診療を訪問診療にあてることにしました。月曜日の午後は金曜日と同じように稲田一人の診療となります。ご協力をお願いいたします。
また、学会出張のため5月22日金曜日小笠原休診、5月21日木曜日から23日土曜日まで稲田休診とさせていただきます。その結果、5月22日金曜日は診療所を休みとさせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願い致します。

(2020年3月15日  第210号発行予定 )