Vol.252(2023年9月号)
にごり茶(第52回)稲田 昌二郎
30度を超える日、ジメジメと雨の日が多い長い夏でした。やっと、さわやかな心地よい秋の季節がやってきましたが、みなさん体調はいかがでしょうか?
コロナが5類となり、コロナなんて過去の話のようになっていますが、実はコロナが大流行しておりまして、第9波の真っ只中です。大野内科でも、毎日たくさんのコロナ患者さんを診ており、特に午前中はてんやわんやです。感染予防のため、風邪症状・発熱の方は受診前に電話連絡をお願いしておりますが、うっかり電話なしで来院され、検査をしてコロナだとわかりあわてることは珍しくありません。(うっかりコロナと名付けました。)感染対策は気をつけておりますが、院内ではマスクの着用をおすすめいたします。
さて、コロナは今後どうなっていくのでしょうか?最近までは、「若い方中心にコロナを済ませた方がふえていき、集団免疫ができてコロナが収束する。その間、重症化リスクの高い方はワクチンや感染予防対策をして逃げ切る。」そんなシナリオを考えていました。でも、オミクロンも少しずつ株が変わっているようで、再感染があきらかに増えてきていると実感しています。これでは集団免疫は期待出来そうにありません。都会で多いというEG.5(通称エリス)という株が拡がってきているのかもしれません。さらに新変異株ピロラも国内で確認されたそうです。こうなったらどんどん変異していただいて、毒性が弱いウイルスになるのを待つしかないかなぁ、と思います。
久しぶりにコロナのことを書きましたが、楽しい話題をひとつ。トンボ王国の杉村光俊さんが『トンボでわかる快適環境』という本を上梓されました。杉村さんは幼少時からトンボに魅せられたトンボ一筋うん十年の方です。あきっぽい僕はずっとひとつのことを突き詰めていけることに本当に尊敬しますし、うらやましくも思います。そのトンボ人生の集大成ともいえるこの一冊は、写真を眺めているだけでも楽しいですし、この本をきっかけに興味をもってトンボの動画をインターネットでさがしたりしました。トンボの理にかなった生態は大変興味深いです。基本的には、四国・中国・近畿でみられるトンボの図鑑なのですが、どうやって撮ったんだろうと思うような貴重な写真がたくさんで、水質や食の安全と結びつけての解説もためになります。[よく似たトンボの見分け方]のページは、すごすぎてニヤニヤしてしまいます。マニアの方も、そうで無い方も大満足の一冊です。
※さっそく長男とトンボ自然公園へ。ショウジョウトンボ、ハグロトンボ、アオモンイトトンボがみれました!
一枚目 ニホンカワトンボ交尾
二枚目 ナツアカネ交尾飛翔
二枚とも、杉村光俊さんから頂きました
今月の一句小笠原 望
誉められてはにかむ百歳は食べる
だあいすきそのひと言ですむものを
三日目にひと言そんな夫婦でも
靄一面いい一日になりますよ
朝靄にかすむ四万十川
お知らせ
その1 発熱・咳・のど・鼻水など、風邪の症状のある方は、来院前にお電話を!
お電話で症状などをお聞きして、診察の時間・場所などを調整しております。
5類感染症となっても、今までどおり発熱・風邪症状の患者さんはまずは院外での診察です。皆さんに待合室で安心して過ごして頂くため、ご協力よろしくお願いいたします。
その2 新型コロナウイルスワクチンの追加接種について
当院でも接種を行っております。予約制です。
接種希望の方は、コールセンター(0880-34-8535)
または
新型コロナワクチン予約サイト(四万十市)で予約をおねがいいたします。
その3 肺炎球菌ワクチンの接種について
予約制です。ご希望の方は受付にお申し出いただくか、お電話を。
その4 特定健診について
予約制です。日時詳細や予約については受付にてお問い合わせ下さい。
その5 インフルエンザワクチンについて
10月からインフルエンザワクチンの接種を開始します。受付にてお問い合わせください。
その6 9月から、小笠原先生の外来は午前中のみとなっております
9月から、月~土曜日の午前中のみとなっております。
ただし、月曜日は予約のみとなっておりますので、ご注意ください。
2023年10月15日頃 第253号発行予定