Vol.214(2020年7月号)
皆さんありがとうございます、これからもよろしく小笠原 望
この欄は、次回から稲田院長に交代することになりました。「ほっと」を創刊してから20年になるでしょうか。それこそ1号の欠号もなく、今に至っています。ぼくの文章も出来不出来は別として、ずっと書かせてもらい、皆さんに読んで頂いて感謝しています。
表裏で2ページの広報誌の発行をというのは、大野内科に来る前からのぼくの夢でした。いろいろな夢の中の一つでした。森事務長とのコンビはこの「ほっと」から生まれて、全国で読んでいただく、スタイルアサヒの「診療所の窓辺から」につながりました。これも、10年を超えて、連載続行中です。
中村に来て、22年になります。人生で一番長い場所になりました。皆さんの温かい応援で、ここまでこられました。「きょう、家に来て!」と電話をくれ、「手は触ってもいいでしょう」と言う、妻以外の女性がいるのも幸せです。105歳の女性から誘われるなんて、勲章ものです。
大野内科の後継者にも恵まれました。これもうれしい限りです。稲田院長が文章の書ける人だとは思いませんでした。「文は人なり」、その文章に感心しています。ぼくは「物書きの端くれ」と自己紹介をする時が、凄く気持ちがいいです。「川柳家」と呼ばれるのも、なんとなく実力以上の評価を受けているようで、嬉しくなります。
診療を気持ちよく今までさせていただいたことは、ラッキーなことだと思います。高松赤十字病院から移ってきて、「神様」と呼ばれた大野の父との短い期間でしたが、診療を一緒にしたのも懐かしい思い出になりました。訪問診療のついでに、下田の元の大野内科の土地もみたのですが、大野内科はここから始まっていると改めて思ったことでした。
ぼくはこれからも、もちろん診療は続けてゆきます。まだまだ引退は考えていません。稲田院長から、「もう引き時ではないですか」と言われるまで続けようと思っています。訪問診療ももちろんです。往診車もこの夏、新しいのにします。あまりにもあちこち当てすぎてしまいました。次の車は、いろいろぶつけない機能がついていると聞いています。
それでは次回からの稲田院長のページをお楽しみに。皆さんありがとうございました、そしてこれかもよろしくお願いいたします。
三つ又の大杉
にごり茶(第14回) 稲田 昌二郎
2020年7月号
もうすぐ梅雨明けですね。体調を崩されている方は、待ち遠しいのではないでしょうか。この時期は気温・湿度・気圧の変化が大きく、肩こり・頭痛・めまい・気持ちの落ち込みなど、調子をおとしやすいです。これを「梅雨だる」ともいうそうです。今年は梅雨がながく、大野内科にも梅雨だるの患者さんがたくさんおいででした。梅雨だるの解消にはいろいろな方法がありますが、自律神経を整えることがとくに大切かなぁと思っています。しっかりと睡眠をとり、バランスのとれた食事をとって、適度に運動をする。ゆっくりと半身浴をしたり、瞑想をしてみたりもいいかもしれませんね。テレビやスマホは長時間は見ないようにして、クーラーで冷えやすい方は羽織るものを持ち歩くといいです。夏バテの予防にもなりますので、この機会に生活を見直してみてもいいかもしれませんね。
※東北では夏はホヤの季節です。コロナ支援で大好きなホヤをお取り寄せしました。1日で9個さばいて食べましたよ。爽やかな海の味です。
お知らせ
お知らせ
その1 大野内科健康教室のご案内
次回は、7月25日の第4土曜日午後3時より、「ウイルスについて」の題で予定していましたが、新型コロナウイルス流行のため中止とさせていただきます。また、来月以降については未定とさせていただきます。
その2 川柳大募集のお礼
第21回四万十川川柳全国大会の川柳を募集しましたところ、今までで一番多い数の応募をいただきした。結果については、次号でお知らせできると思います。
その3 診療所休診について
7月25日(土曜日)は稲田の外来診療を休ませていただきます。小笠原は診療します。ご迷惑をおかけしますが、ご協力をよろしくお願いいたします。
その4 小笠原の訪問診療について
小笠原の訪問診療は、6月まで水曜日と金曜日の午後行っていましたが、7月より月曜日の午後も追加して行っています。その結果、午後の月曜日と金曜日の小笠原の外来は休診となります。水曜日は診療所が休みです。ご迷惑をおかけしますが、ご協力をよろしくお願いいたします。
その5 肺炎球菌ワクチンのお知らせ、風しん抗体検査の実施について
肺炎球菌ワクチンの接種を行っています。原則予約制です。ご希望の方は受付にお申し出ください。電話でも構いません。公費による風しん抗体検査及び予防接種も実施しています。ご希望の方は受付にご相談ください。
(2020年8月15日 第215号発行予定 )