Vol.206(2019年11月号)
津軽は地が吹雪く小笠原 望
台風のニュースが続いていたと思ったら、北海道の吹雪が話題になっています。ぼくが学生時代を過ごした青森県弘前市は盆地のために、めったに吹雪くことをなかったのですが、それでも吹雪く日は寒く、顔にあたる雪に涙が出たものでした。
青森県の西海岸には、地吹雪があります。同級生の佐藤功君(大野内科健康教室スペシャルで今年講師として中村に招き、来年2月23日ににいや歯科の新谷泰司先生主催の講演会に講師として来ます。前香川県立医療大学学長)と、「一度、本物の地吹雪が見たいねえ」と話していました。「津軽は地が吹雪く」との言葉があります。学生のぼくたちは是非本物の津軽の雪を経験したいと思っていました。
森田村役場(平成の大合併できっとなくなったのではないでしょうか)に、「地吹雪はしていませんか」と、連日電話を入れました。ある日、「職員が出勤してこないから今日は吹雪いていますよ」と聞いて、弘前を車で出ました。講義はもちろんそっちのけです。
西海岸に近づいてくると、空は青空、目の前は全く見えない地吹雪の状態に入りました。運転する佐藤かたし君は、車体の左側を雪かきで塀のようになった雪に当てながら進んで行きます。電信柱の上三分の一は見えています。その上は青空です。積もった雪が風のために舞い上がるのが、地吹雪の正体だとはっきりと実感しました。
津軽の地吹雪は、一回きりでしたが貴重な体験になりました。地吹雪の真っただ中はちょっと恐ろしい感じで、なんでも見てみたいという、若さがあったからできたことだと思います。
弘前の雪は、真っ直ぐに落ちてくることが多かったのですが、風が吹くと寒さを強く感じました。泣きだしそうな寒さは温度ではなく風のあるなしだとは、北国で暮らしたものでしかわからない感覚だと思います。
自然には勝てない、泣いてもわめいても春にならないと雪はやまない、はぼくのこころの底に流れている気持ちです。中村に来て、これが「ひとのいのちも自然のなかのもの」という気持ちになりました。
弘前で、いろいろなことを一緒に体験した佐藤功君がまた中村に来ます。あの頃の話がまた出来るのを楽しみにしています。面白い学生時代だったと、今にして思います。
月光の中の赤鉄橋
にごり茶(第6回)稲田 昌二郎
今年は、柿がなり年でした。(柿をたくさんたべてしまって、)自信なさげに診察室に入ってくる糖尿病患者さんが多かったような気がします。
最近、柿を食べて胃が痛くなった、という患者さんが数人おられました。何か関係あるのだろうかと思って調べてみたところ、「柿胃石」という言葉が出てきました。柿を長い間食べる方、たくさん食べる方に、まれですが胃の中に石が出来ることがあるそうです。腹痛や吐き気の原因になります。柿のタンニンと胃酸が反応して石になるそうで、実験によると24時間以内に出来てしまうそうです。空きっ腹に柿をたくさん食べる、というのが一番良く無いようです。皆さん心当たりはないですか?ちなみに、コーラで溶ける性質があり、コーラを連日飲む、コーラ療法が行われるのだそうです。なぜ溶けるかはよく分かっていないそうです。空腹時に柿を食べると血糖値も上がりやすいので、柿は食後に、一日一個まで、おねがいします!
話は変わります。11月14日は世界糖尿病デーで、彦根城を始め、日本全国の著明な建造物でブルーライトアップが行われました。大野内科も、少しだけブルーに染めてみました!
ライトアップした大野内科
お知らせ
その1 大野内科健康教室のご案内
11月の健康教室は祝日で休みます。12月は28日の第4土曜日、「今年一年元気でしたか」の題で今年最後を予定しています。沢山の方のご参加をお待ちしています。年末のプレゼントがあります。
その2 インフルエンザワクチン接種について
例年通り、インフルエンザワクチンの接種を 10月1日(火曜日)より開始しています。原則予約制で、月・火・木・金の午後3時からと午後4時から行っています。受付にて予約を受けつけています。電話でもかまいません。
今年の接種料金は65歳以上の市町村の補助のある方は1,100円で、一般の方は2,750円(税込み)となっています。
その3 休診のお知らせ
11月29日金曜日と30日土曜日は稲田が休診となります。小笠原は診療します。
12月21日土曜日は小笠原が休診となります。稲田は診療します
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。
その4 カレンダーができました
今年も大野内科特製の令和2年度のカレンダーができました。待合室の段ボール箱に置いてありますので、ご希望の方は持って帰ってください。
麻生堰
2019年12月15日 第207号発行予定